アタマにくる一言へのとっさの対応術 |バルバラ ベルクハン
アタマにくる一言へのとっさの対応術バルバラ ベルクハン
草思社 刊
発売日 2000-06
価格:¥1,470(税込)
考えてみれば、日常生活では肉体より言葉の暴力に傷つく機会のほうがずっと多い。ひどい言葉で攻撃されたらズバリと切り返して相手をぎゃふんと言わせたい! ドイツでコミュニケーションのセミナーを主催する著者ベルクハンは、このテクニックを「言葉の護身術」とよぶ。単なる比喩ではなく、実際に身体の護身術の研究から編み出されたもので、とくに相手の攻撃を受け流す合気道から影響を受けた。
この種のハウツー本は能書きはともかく、役に立つかどうかが勝負だが、本書は具体的なケースに応じた「切り返し」のセリフや技が豊富に紹介されていて、かなり使えるといっていい。とくに日本人が実践しやすい身振りでの逆襲、沈黙攻撃、ことわざ戦術の有効性などは説得力がある。
だが本書は実用性のみが取り柄ではない。テクニックは相手を攻撃する武器ではなく、よりよい人生をおくるための道具であるという姿勢を著者は強調する。それがとくに顕著なのは、結びの1章だ。本書の執筆中、著者はデパートの店員に侮辱され、とっさにうまく対応できなかった経験を告白する。著者は思い悩むが、最後にこのできごとは「たくみな言葉さえあれば」自分を守れるという思い上がりへの戒めだったと悟る。人生にはそういうこともある。大事なのは、「できなくても自分自身を責めない」ことだ。自分の不完全さを受け入れることで、他人も「同じように不完全な存在なのだなということがしみじみとわかってくる」──本書には東洋哲学を学んだ著者の人生観、価値観が込められている。それがいわゆる実用の書を超えた魅力になっている。(栗原紀子)
トレーニングができる人なら・・・ 2006-06-27
自分以外の他人から言われる心無い残酷な言葉から自分の心と人生を守るための考え方とトレーニング方法を実践的に紹介。
読んでて感じたことは、この本にあるトレーニングにきちんと取り組まないと意味がないんじゃないかということ。なぜなら本の形だとどうしても読むだけで終わり、実際にトレーニングに取り組むのを怠りがちになる人もいるかもしれないから。
その意味で、相当な「強い意志」のある人ならこの本でトレーニングを続けることで、自身の「人格パワー」の保護と回復が出来るのではないかと思う。
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この記事は2006/12/7に作成しました。
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