相手に「伝わる」話し方―ぼくはこんなことを考えながら話してきた |池上 彰
相手に「伝わる」話し方―ぼくはこんなことを考えながら話してきた池上 彰
講談社 刊
発売日 2002-08
価格:¥756(税込)
NHKの報道記者、首都圏向けニュースのキャスターなどを経て、「週刊こどもニュース」の語り手であるお父さん役を務める著者。本書では、相手にわかりやすく伝える「話し方」について、試行錯誤を繰り返してきたという報道現場での30年の歩みを振り返っている。
初めての「サツ回り」で、緊張して取材相手の警察官に挨拶すらできない状態から、工夫を重ねて信頼を築き、やがて情報をもらえるまでにいたったこと、事件・事故の現場リポートで、書いた文章をそのまま読み上げることへの疑問から「自分の言葉」を探ったこと、ニュースキャスター時代に目線をどこに置いて話すかや、「全体像」をどうやって見せるかに腐心したこと…。エピソードにはみな、報道現場に特有の緊迫感が流れている。
そこから得た方法論として、相手と話しやすくするための「共通体験」づくり、「つかみ」や「息づかい」などのテクニック、聞く人の知りたい順に話す工夫などのほかに、あらかじめ自分の頭の中で「絵」を描いて説明する、まず「言葉にする」ことで考えを整理するといったアドバイスも示している。
「週刊こどもニュース」で「わからない」を連発するこどもに向き合った経験から、相手は何を知らないのか、この話し方でわかってもらえるのか、本当に伝わっているのか…という「自問自答」や「相手への想像力、相手への思いやり」の大切さを痛感したという著者。その真摯な姿勢から、伝えることの真髄が学べる。(棚上 勉)
「池上彰」の仕事論! 2006-01-12
この本には、説得力があります。
本書は、数々の失敗の中から池上さんが学んできたことばかりです。この手のテーマを扱った本にありがちな「きれいごと」や「あるべき論」は一切ありません。本当に重要なこと、大切なことを伝えようとする著者の姿勢に好感を覚えました。
「言葉にする」ことが大事であることをあらためて実感しました。
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この記事は2006/12/7に作成しました。
