ものは言いようで腹が立つ―どうにも失礼な日本語 |岩淵 匡 /柴田 謙介
【私の評価】★★★★★
■著者紹介・・・柴田 謙介
1956年生まれ。大学卒業後、全国紙記者、出版社勤務を経て、
1988年に独立。現在、出版プロダクション社長。
現代の日本語について研究を続けている。
●1日30万円のコンサルタントと会議に参加する機会がありました。
そのコンサルタントの内容自体はたいしたことはなかったのですが、
驚いたのはそのコンサルタントの受け答えです。
●こちらは素人ですから、少なからずトンチンカンな質問をする人も
いるわけです。
そうした人にも、バカにするような素振りは見せず、
「そういうこともあるでしょうね」と受けて、話を続けるなかで、
でもやっぱりこうですよね、と自分の話の方向に持っていくわけです。
●そこで、トンチンカンな質問をした人は、自分が間違っていたことに
気づくのですが、「それはちがいますよ」と言わずに、
相手に気づかせるテクニックに、私は驚愕しました。
・意見交換の場では、相手に何を言われても、いったんは受けとめることが
大切だ。「そんなことはない」と一方的に相手の言葉を否定するのは、
言葉につまった子供の言い訳のように聞こえて、場をシラけさせるだけだ。
それよりは、「なるほど」「たしかにそうですね」・・・(p18)
●「○○さんは、いらっしゃいますか?」と言われて、
「○○さんは、いらっしゃいません」と受け答えするOLは問題外ですが、
ちょっとした言い方で、仕事の結果が変わってくることがあります。
・うちの会社においでになったのは、はじめてでいらっしゃいますか?
・・・弊社にお越しになったのは、はじめてでいらっしゃいますか?
と言えば、上品かつ洗練された言い回しになる。(p141)
●この本は、そうした、間違いやすい日本語を
具体例を挙げて教えてくれる【話し方の辞書】ともいえるものです。
私の読んだこの手の本の中で、具体的でもっとも分かりやすく、
社会人として繰り返し読むべき一冊です。★5つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・子供に何かうながすときは、自分がそう言われたとき、素直に聞けるか
どうかを考えて言葉を選ぶことだ。たとえば、「今日は宿題もあるし、
これを見終わったらテレビは終わりにしようね」と言えば、子供は
素直に聞くことだろう。(p40)
・それほど急ぎでない用事を頼むとき、つい口にしがちな言葉が、
「暇なときでいいから、やっといてくれる?」というものだ。
だが、これでは、頼まれたほうも困ってしまう。・・・
頼むときは、「○○まで」と、期限をはっきり決めることが重要だ。
(p49)
・上司や先輩に相談事があるとき、いきなり「課長、いまいいですか?」
とか「先輩、ちょっといいですか?」と聞く人がいる。・・・
「お仕事中、失礼します」とひと言断るのが、常識だ。(p54)
▼引用は、この本からです。
「ものは言いようで腹が立つ」柴田 謙介、サンマーク出版(2005/10)¥1,365
【私の評価】★★★★★
読んでいただきありがとうございました!

